ペルソナ5 クリア感想
0.はじめに
※ネタバレ全開です
先輩にPS4を貸す代わりに、こっちはペルソナ5のソフトを貸してもらう、という話になり、前々から「傑作JRPG」という評判に惹かれていたこともあって、ペルソナ5をプレイした。(ちなみに初ペルソナ)
プレイ時間は実はそれほど長くなく、87時間ほどである。
これは、
・後半のパレス(主にシドウ)では、宝箱も無視して、攻略サイトを見ながら最短経路を突っ走ったこと、
・途中から難易度を下げたこと、
・恋人とろくにデートしなかったこと
などの要因含めてなので、普通にすれば、100時間は軽く超えると思う。
先輩たちがプレイ感想をブログにアップしているので、せっかくなら自分もと思いたち、書き始めた次第である。(もともと軌跡シリーズについての記事を作っている途中だったが)
1.各種感想
主にプレイしてグッときたところ
1.1 スタイリッシュさ
プレイしたら100人中100人が思うところ。OPから始まり、各種カットイン、総攻撃の締め、ロード画面など、UIの随所に工夫が凝らされており、それらが動き回る様は、見ていて飽きないようになっている。
1.2 視覚・聴覚に訴えかけてくるような細やかな作り
戦闘時には、主に、モナ、真、双葉の3人が喋り通しで、それ以外のキャラもことあるごとに反応してくれる。モナが混乱した時に、ニャゴニャゴ言い始めて猫に戻るのがツボだった。
また、日常から探索に至るまでの細かいモーションもよく作られており、ジョーカーのカバンからモナが顔を出しているのが可愛いし、鍵付き宝箱を開けるときは、仲間がウッキウッキで肩を叩いて喜んでくれるし、猫可愛い。
1.3 ペルソナ関連
シリーズの看板にもなっているだけあって、ペルソナ関連のシステムはストレスを感じずに、プレイヤーの自由度を維持しつつ、段階を踏んで戦力が強化できるようになっていた。ペルソナ合体でも検索結果から調べられるのが便利だった。
ちなみに、自分は六属性魔法と敵防御ダウンと敵ステータス変化打ち消しを乗せたシキオウジを序盤からラスダンまで酷使したおかげで、他のペルソナにどの属性覚えさせるか気にせずに遊べた。
あと悪魔会話自体はそんなに楽しめなかったけど、威嚇射撃を覚えてからは全部銃弾1発で仲間にするの楽しかった。
1.4認知世界関連の設定
まず、パレスが主の歪んだ認知に基づいて出来ている、という設定がよく出来ていて、新しいパレスに入った時に、悪人の本性がどういう風に現れているだろう、というワクワク感があった。特に班目のように、一見悪人じゃないけど、パレスがある場合だと、その歪んだ認知を始めて目の当たりにした怪盗団の驚きに共感できた。
また、主人公たちの怪盗行為が敵の認知を利用して、欲望を盗み出し、改心させるというのも、斬新だった。
そして、終盤メメントス最深部に潜ると、大衆は思考を放棄して自ら望んで監禁されており、これまで攻略してきたパレスはそこに同調しない悪人たちの隔離施設だったという衝撃の事実が明かされる。
このように、認知世界関連の設定は、序盤から終盤に至るまで巧妙に張り巡らされているのだが、個人的には、ラストの役目を終えたモルガナが、怪盗団の「モルガナの居場所はここ」という認知によって復活した(というより消えなかった?)、というのが最高に熱かった。
1.5 キャラ談義
結局、コープは真だけ途中で放置して、それ以外は埋めました。
八股かけたけどろくにデートしなかった。
漢は黙って筋トレ
以下、加入順に一言
ジョーカー
こういう喋らない系の主人公感情移入も自己投影もできなくて苦手なんだけど、明智をはめるトリックでふんぞりかえっている所で好きになった。
あと、「世界を頂戴する」がかっこよかった。
屋根裏のゴミという、蔑称は前から知っていたけど、思ったよりシリアスな場面で出てきて笑った。
坂本竜司
コープでは彼なりに色々考えながら動いているのがわかったけど、本編では最後まで頭スカスカルだったね
モナ
結局夢のあれはなんだったんだろう。猫可愛い
高巻杏
「ゲット・レディー!」っていうのが好きだった
喜多川祐介
加入前後のイベントが好き。勧善懲悪の物語で、育ててもらったという負い目から、吹っ切れずにいたのが、班目パレスの殿様を見て、ブチ切れて覚醒するのが熱かった。
コープイベントでは、班目のことを引きずっていて、芸術家としてどうあるべきかについて悩んでいる様子が描かれていて、よかった。班目も彼に対する情も少しはあったという点も含めて
新島真
参謀役の世紀末覇者先輩。とことこ尾行してくるのが可愛い。戦闘面では万能で出ずっぱりだった
佐倉双葉
加入経緯が一番熱かった。惣次郎とセットでコープイベントでは一番好き。二人ともなかなか思いを伝えられない不器用なところが、親子としてよく描かれていた。
戦闘中のサポートは役に立つようであまり役に立たなかった。ポジションハックは最高でした。
奥村春
ちょっと毒っ気のあるゆるふわ天然キャラ。
正直見た目も性格も結構ツボだったんだけど、あまり見せ場なかったね。
多分加入自体の遅さよりも、かなりぽっと出なのと、真以降のメンバーが物語の中核に関わるかつ、怪盗団内でも明確な役割がある中、特に何もなかったのが残念。
あと、お尻エロい
明智吾郎
主人公との対比、という点である意味一番おいしい役どころだった印象。なんだかんだ結構すき。
いい死に方したけど、仲間になってくれても全然よかった 。黒仮面モードもかっこよかった
彼がずっと一人で戦ってきたのに対して、ジョーカーがたくさんの絆に恵まれているというのは、コープシステムも相まって、すごく説得力があったし、それだけに明智の叫びは悲痛だった。「屋根裏のゴミが!」には笑ったけど
彼を罠に嵌めるという大仕掛けは、すごく作り込んでいて、双葉の解説を聞いて、おお!となった
その他コープキャラ
佐倉惣次郎
いいおっさんだった。予告状バレからの緊急会議は、普通にハラハラしたし、逆に味方してくれた時は普通に嬉しかった。双葉についても、彼なりにすごく想っているのがよくわかったし、最初と最後で一番印象が変わった人
御船千早
見た目がかなりストライクだった。唯一うちのジョーカーとデートした人
本編にはほぼ関連してないけど、コープイベントの中では、一、二を争うぐらい好き。ある意味、彼も社会にレッテルを貼られてなお、それに抗おうとしている、という意味では怪盗団の先輩かもしれない
双子の看守
閉じた空間という縛りがあったおかげか、余計な要素がなく、シンプルに主人公への信頼が増していくのが描かれていて、よかった
新島冴
どうなの!の人。
いちいち回想っていうことを突きつけてくるのは、かなり辟易した。
一方、コープシステムが重要なこのゲームにおいて、彼女ともコープを結び、話の進行に伴って、冴も主人公の話に耳を傾けるようになり、コープが進行していく、というのは熱かったし、彼女への予告状を見せてきた時は、プロローグへのつながりが見えてきて、おお!となった
1.6. うーんとなった所
あんまり長々と書くのもなんなので、手短に
・フルストレスエンカウントシステム
・パレスギミック解除がだんだん面倒になる(シドウパレスは心を無にして攻略サイトをなぞった)
・あんまり怪盗団が何をしたいかわからなかった。もともと個人の反抗から始まっ
て、それに自覚的にもかかわらず、正義を称するのはう〜んとなった
・行事イベントがことごとく尻すぼみ。せめて、打ち上げと修学旅行は明るいムード
で締めて欲しかった